暫存

近藤真彦( MATCHY with O.A.I ) 暫存專輯

9.挑戦者

作詞:ロクセンチ
作曲:ロクセンチ

練習生募集のチラシ握って玄関に立った男
年齢といい体格といい あまりに場違いで
困り顔のトレーナーは言った
「人には向き不向きがあるものだ」
その日を境に一人のボクサーが生まれた

一日の仕事終わって9時からすぐ練習
足元もおぼつかずにサンドバッグに打たれている
隠しもせずみんな笑った
「ほらほら クラゲのダンスだぜ」
男は黙って通い続けた 毎日

失うことを恐れて何も手にしてこなかった
いわばもう敗れたはずだ
今更何を取り戻すのか

燃えてるんだかなんだか知らないが
まるで道化じゃないか痛々しい
やめろよ やめなって
自問に対して自答するなら

※一度限りなんだこの人生は
何もなくていいはずないだろ
理由なんて探す暇あるなら
右の拳をもっと深く打ちぬけ※

練習用シューズのかかとのゴムもずいぶん減ったある日のこと
同じジムの有望株と試合を組むという
咬ませ犬ならまだマシだ
「そろそろあきらめさせたほうがいい」
それでも男は帰り道にガッツポーズ 何度も

とうとうその日が来た 震えて仕方がなかった
全ては分かってたはずだ
勝ち目はないぞ 笑われてるぞ

ちぎれそうな心にバンテージ
興味本位のギャラリー待つリングヘ
目眩と恐怖 無情のゴングは鳴り響いた

黒光りのグローブは容赦なく
男の顔面とボディを壊していく
これが現実なんだよシロートさん
左ストレートを最後に男は崩れ落ちた

答えなんか元々あるわけない
栄光も夢も関係ない
欲しいのは 欲しいのは僕が僕である証だ

(※くり返し)

打ちぬけ